たまには真面目な話をするよ(吐血)

今日は真面目な話を。

といっても、単なるペーペーの戯言なので間違ってるとこだらけだとは思いますが、どうか気楽にお願いします(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎

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今日は糖尿病学会に行ってきました。

そこで見聞きした話を少しだけ、ただのアホゲーマーとして興味があった題材について記述したいと思います(。・ω・。)

一般題材についての話だとキツイと思うので、出来るだけ噛み砕いてお話しします。

今回はこの2つについて、ペーペーなりの考察を加えながらお話しします。

 

1.ロボホンによる糖尿病の服薬・運動などの管理について。

2.オンライン診療について。

 

1についてです。

本日の発表で一番面白いと思った点です。ロボホンというのが分からない方はググってみてください。スマホとしての機能の他にさまざまなユーザーサポート機能がついたものと思ってもらえれば良いです。

形状はペッパー君を小さくしたような形ですが、そこにはスマホとしての機能の他に「動ける」「話せる」などといった付加価値が付いています。

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これを糖尿病患者に使ってもらうという話でした。まとめますと、

スマホとの同期もあり、クラウドを使用して血糖値管理や服薬管理に役立てる。

・ロボホン自体が運動療法の手本を示すことにより、足の不自由な人に対する運動療法などを適切に行うことができる。

音声認識機能が充実しているので、高齢の患者さんでも使いやすい。

ということです。

 

1つ1つを見る前に、まず、糖尿病患者の抱える問題についていくつか記載します。

インスリンの種類、単位数、効果などでかなり覚えることが多く、自己注射が出来るようになるまで練習が必要であること。

・食事量によりインスリンの使用量を適宜変えた方が、低血糖のリスクが減るということ。その計算や感覚を理解するのに時間を要すること。低血糖のリスクについては個人差があること。

インスリン以外にも服薬数が多く、高齢の患者さんに対しては一包化など対策を取らねばならないこと。

・高血圧症や高脂血症の人は血糖以外にも評価しなければならない項目があるため、患者さん個人ではリスク評価が難しいこと。

などがあります。あげたらきりがないし、間違ってるとこもあるかもしれませんごめんなさい。

これらの問題をロボホンは解決してくれるという事でした。

 

まず、「服薬数が多い」という問題については、ロボホンに服薬に関するデータを入れておけば、「今日の夕方に飲むものは〇〇、それぞれ一錠。インスリンは〇〇という種類のものを〇〇くらい。」など具体的な数字を患者さんに提示することが出来るわけです。服薬の管理が一気にしやすくなるかと思います。

ここからは自分の考えですが、ロボホンにはプロジェクター機能の付いているものもあります。老眼で薬の名前が見えにくい、という人もいるかもしれません。そんな時には、プロジェクターで薬のパッケージを写真で映し出す、ということができる。そうすると、文字を見るよりもパッケージで判断するから間違えた服薬をしにくくなる…かも?理論上は可能なはずです。

とにかく、これらにより非常に管理がしやすくなるはずです。音声認識もあるので、操作が難しいという高齢な患者さんにも使い勝手はいいと思います。

 

次に「体重やカロリー量の個人差もあり、手足の不自由な人もいるため、運動療法は千差万別。個人によって変えなければならない」という点です。あるいは、家の外に出られない事情がある人に対しては、『家の中でできる運動療法』が必要になるときも来るでしょう。

ロボホンは動きを設定して踊ってくれるような機能があるそうです。『こんな運動はどうかな?』という提案を、実際に踊りながらしてくれるかもしれません。ほぇ〜、スマホに出来ない事でしょう。

 

ここに出したのはあくまで一例ですが、データ管理が課題になりやすい糖尿病治療については、かなり役立つことが多いと思います。

 

問題点についても話されていました。

ネットワークの構築が1番に上がる課題だそうです。なるほど確かに、ロボホンにも容量があり、保存できるデータ量も限られているため、ネットワークから取り出した情報を逐一使うようにするなり、クラウドにバックアップを取るなりして対応していかないとパンクしてしまいます。個人の治療歴などの情報が全て入ってるわけですから、簡単な量でもないはずです。それをネットワークのない環境で使うというのはリスキーです。治療方針の変更など、僻地でネットも来てないような場所で使おうとすると、アプデされないまま使ってしまうので、ずっと昔の診断基準で服薬管理をしてしまうようになるかもしれません。また、ロボホンの中に運動したデータなどを入れておいただけでは、診療には活かせません。それを、かかりつけ医の電子カルテなりに同期するネットワークを構築しなければ、いちいちロボホンをPCに繋いでいるようでは、間欠的なデータしか取れません。継続的なデータが欲しいなら、やはりネットワークは大きな課題だと考えました。

そのほかにも自分で少し考えてみました。課題として残るのは、自分が住んでる秋田県でもそうですが、方言です。音声認識を使う時に必ず、方言の壁を通過しなければなりません。標準語だけで会話するような患者さんだけだと良いのですが、そうもいきません。秋田弁など、クセの強い方言をちゃんと認識してくれるかは、まだ試してみないと分からないと思います。音声認識を使うにあたって『なまり』というのは、簡単に見えますが実は難しい課題です。

またここからは勝手な考察ですが、最近流行っているスマートウォッチ、いわゆるウェアラブル端末をロボホンに同期させて使う方がいいのでは、と思います。普通のスマホよりかなり大きいサイズであるのは明白で、人によっては煩わしいと感じる方もいらっしゃると思います。特に高齢者の方にとっては、重いと感じるでしょう。

出かけるときはウェアラブル端末を巻いて、帰ってきたらそれを同期させる、という方法の方がより合理的だと考えます。生意気言ってごめんなさい_:(´ཀ`」 ∠):

もう一つ気になる点があって、それは使用者の認知機能評価についてです。いくらロボホンがいろんなことができるといっても、使い方を覚えることができなければ使用は難しいでしょう。使うにしても、認知機能評価スケール、例えば長谷川式簡易知能評価スケールで何点以上の人が保険適用になるのか(そもそも保険が使えるのか)、使用条件の策定に関してはまだ手探り状態です。ここも議論すべき余地があります。

 

さて、長くなってしまいましたが、次に2の話をば。

オンライン診療についてです。その名の通り、医師が離れたところからテレビ電話などを使って診療することです。

その課題と条件としていくつか上がっていましたが、難しいこと書いてもわからないと思うので簡単なとこだけかいつまんでみました。

・糖尿病など含む慢性疾患に適応がある。急性の疾患には適応がない。

・原則として3ヶ月連続でオンライン診療は認められない。対面診察を挟む必要がある。

・症状が安定していて、診療計画が出来上がっていること。つまり新患患者の診察はオンラインでは難しいため、再診でのみ可能だということ(これから変わるところかもしれません…)。

・プロファイルがある程度確認されていること(家族構成や服薬歴、既往歴、現病歴などの情報がある程度揃っていること)

・急変時にはすぐ対面診察できる体制がある場所でのみ行うこと。

・オンライン診療により処方ができること

などです。ちょっと法律に詳しくないので、どの程度まで法整備が進んでるかはわかりませんが、こんな感じです。

対象疾患については、慢性的なものという曖昧な書き方をしてしまって申し訳ない…自分もよく分かってないです。糖尿病ひとつ取っても、劇症型のものや急性のものもありますし、「この疾患だったらやっていいよ!」みたいな簡単な仕組みではないと思いました。感想ですが。

 

メリットについては、過去にも他の記事でも色々書いてありますが、1番は在宅診療を含めた僻地での診療がより円滑になること、ですかね。タブレット端末などを使用して遠隔の医師とお話するようでした。なるほど、確かに交通手段が限られてくるような僻地では有利な選択です。まぁネットワークの問題も出てくるとは思いますが…どうやらポケットワイファイのようなもので対応するらしいです。貸し出すのかな?

 

デメリットはもちろんこれですね、「触診や聴診など、患者さんに実際に触れて診察することができない」ということですね。問診だけでは確認できない事も多い、というかそちらの方が圧倒的に多いでしょう。遠く離れた患者さんの肝脾腫を見つけられるか?聴診器当てられないけど異常心音とかどうするのか?などと言った問題はやはり残ります。実際に触れてみないと分からないですしね。高齢者に多い肺炎なども確定診断までは持ち込めないでしょう。やはり、そういう点では対面診察に劣る部分があります。

今後どう対策していくかについては、まずは情報集めですかね。オンラインで診療することによって起こりうる弊害を調べ、またオンラインにしかない有効性があるのか、安全性は担保されるのか、という点についてはこれから調べて行かなきゃいけないでしょうね。エビデンスレベルがまだ低い分野ですしお寿司。

結局のところ、医師の判断でオンライン診療の可否を決めるべきでしょう。今のところは。

 

さて、2つの話題に関してお話ししてきましたが、ちょっと新しすぎる話題なので、間違ってるとこもあるかもしれませんが許してくださいなんでもしますから。ん?今何でもするっt…